『三体』の中で、たった1個の陽子(量子)を2次元に展開して地球をすっぽり覆い、ジンルイの宇宙観測と基礎物理学を妨害したアレの名前はなんでしたっけ。
ふぉそん?
ああ、ソフォン(智子)でした。
漢字で「智子」と書かれると、ごみためはどうしても昔使っていた「知子の情報」というOneNoteみたいなWindowsアプリを連想してしまいます。
てっきり秀丸のひでまるお氏(サイトー企画)のアプリだと記憶していたのですが、いま確認したらテグレットという会社でした。
老人の記憶はあてになりませんね。
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それはさておき、アンソロピックが著作権の裁判で劣勢になって以降、世界中で古書の買い占め現象が報告されています。
それも「2022年以前」という条件付きです。
古さや分野に関係なく、冊数ですらなくトンの重量単位で買い集められているといいます。
いっぽうお米の国では、買い集めた古書を油圧裁断機でバッサリ裁断して、高速スキャナーで片っ端から取り込む「おいしい仕事」が巨大な倉庫でおこなわれているという報道も出ています。
いわゆる「プロジェクト・パナマ」とかいうやつですね。
ごみためもプラスの断裁機(PK-513)の豆電球を直しながら長年ちまちまと「自炊」を続けてきた身ですから、油圧裁断機の快適さはうらやましい限りです。
※受け木を回転させる手間もなさそうですし
ですが、スキャンした後のデータをアンソロピック(や他のフロンティアAI企業)が独占し、裁断した紙の本をすべて廃棄しているとなると話は別です。
これはもう、地球にソフォンが出現したのと同じではないかと、最近思うようになりました。
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なぜ連中が「2022年以前」の紙の本にこだわるのか、理由は明白です。
生成AIの出現以降、ジンルイが産み出した「テクスト」は、多かれ少なかれ「AI」に影響されています。
つまり、2023年以降の世界では、純粋なインゲンのアウトプットを採取することが実質「不可能」となっているということです。
# むかしからスパムサイトや、「ワードサラダ」によるインターネッツの汚染は指摘されていることには留意が必要
『三体』のソフォンは粒子加速器に飛び込んで実験結果にノイズを混ぜただけですが、現実の生成AIはインゲンが書く文章そのものに溶け込んでしまいました。
さらにタチが悪いことに、汚染される前の「2022年以前の純粋な知の原本」である古書まで、トン単位で買い占められて物理的にシュレッダー送りになり、フロンティアAI企業の金庫の中に閉じ込められているわけです。
あとから来た研究者やパンピーが「汚染されていない元の世界」を観測しようにも、原本はすでにこの世にない。
これはソフォンによる妨害よりもはるかに厄介です。
そういえば中世イスラム世界にあったという「知の院」、そこには世界中の書物の写本があったのに、十字軍?が破壊してしまったといいます。
それについてはまた別の記事で。
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大局的に見れば、みんなが生成AIを使いだしたことで、ジンルイの知識プールそのものが汚染されたとも考えられます。
かつて「富の源泉は頭数(アカウント数)の増加率だ」と書きましたが、いまや頭数どころか、AIエージェントが24時間体制で知識プールに生成物を垂れ流しています。
知識プール内の、AIによる生成物の割合が一定のラインを越えたとき、いったい何かが起こるのか、それとも何も起こらないのか・・・?
- 自分の排泄物を食べて育つ家畜のように、AIもインゲンもそろって知能が熱雑音化する
- あるいは、インゲン側が汚染されたプールに順応してしまい、何かが起きたことにすら誰も気づかない
どちらかといえば後者のような気がしないでもありません。
だってほら、救世主とアクマの見た目はそっくりで、誰もその顔を知らないのですから。
りんくる:
